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ポイントカード

2025年12月10日

世代で変わる「ポイント行動」若年層と高齢層の違いとは?

世代で変わる「ポイント行動」若年層と高齢層の違いとは?

 

 

 

若年層のポイント行動の特徴

10~30代を中心とした若年層は、ポイントを「資産感覚」でとらえる傾向が強く、効率的に貯めるための情報取集や
アプリ活用を積極的に行います。
また、ポイントを貯め込むよりも、少額ポイントでもすぐ消費する「即時消費型」の傾向があります。
これには「小さく得をする」体験を継続的に積み重ねたいという心理が背景にあります。

①アプリ・SNSでの情報収集に積極的
 キャンペーン情報や還元率などの比較をリアルタイムに行い、もっともお得なルートを選択する傾向があります。

②複数のポイントを組み合わせる最適化志向
 決済手段・ECサイト・店舗アプリなどの複数のポイント体系を「組み合わせて使う」ことに抵抗がなく、
 いわばポイント経済の達人と言えます。

③ゲーム性への高い反応
 若年層は、ポイント獲得を「ゲーム感覚」でとらえる傾向があります。
 アプリのミッション達成、スタンプ、ログインボーナスなど、短期的な報酬がある仕組みへの反応が特に強いのが特徴です。

高齢者のポイント行動の特徴

高齢者は、ポイント活用に慎重で「安心できるサービス」を中心に行動する傾向があります。
ポイントは、ある程度まとまった金額になるまで貯めて、特売日などの特別なタイミングなどに使う「貯蓄型」です。
これは、大きな得となる機会を逃したくないという心理が働いています。

①慣れた店舗・決済手段を重視
 長年利用している流通チェーンや決済サービスへの信頼が強く、ポイント制度もそこに紐づいて利用されることが多いです。

②ポイントは結果として貯まるもの
 若年層のように、積極的に最適化を追求するというより「いつの間にか貯まっていて嬉しい」といった受動的なスタイルが一般的です。

③わかりやすい設計を好む
 複雑な仕様のシステムやサービスよりも、シンプルで理解しやすい仕組みの方が利用が進みやすい傾向にあります。

若年層と高齢層 ——— 行動の違いが生まれる背景

①デジタル慣れ・情報処理スピードの違い
 若年層は、アプリの通知やSNS情報から、即座にキャンペーンなどを把握し行動します。
 一方、高齢層は情報の信頼性や分かりやすさを重視し、行動までのハードルが高くなりがちです。

②ライフスタイルと購買頻度の違い
 若年層は、コンビニやオンラインでの少額決済が多く、また頻度も高いため、ポイントの回転が比較的速めです。
 対して、高齢層は計画的な買い物が中心で、ポイントも中長期的に使う傾向があります。

③心理的「損得」の捉え方の差
 若年層は、少額でも「今、得をしたい」、高齢層はまとめて「大きく得をしたい」という、世代ごとによって思考と捉え方の違いがあります。

企業・店舗がとるアプローチとは・・

■ 若年層には、変動性とゲーム性を・・
 ボーナスキャンペーンやアプリ連動型のミッション達成型施策など、参加する楽しさを提供することが効果的です。

■高齢層には、安心感と分かりやすさを・・
 使い方の明快さ、店舗でのサポート、紙の案内など「手間なく使える環境」を整えることが利用率の向上につながります。

ポイントは、単なる「お得」というだけでなく、購買行動やサービス選択に影響を与える重要な要素です。
世代ごとの価値観や行動を理解することで、企業はよりユーザーに寄り添ったポイント施策を提供できるようになります。
これからの社会において、ポイントを「どう届けるか」、その工夫こそが企業の競争力の差となっていくでしょう。

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